研究活動

在学生・修了生の声

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特定の学部に基礎を置かない大学院なので、学内から進学する学生ばかりではなく、
社会人や留学生が目立つのも本学の特色です。

在学生の声

「資料」とはなにかを考える

原口 潤也

私は、近世において神領の自治を営んだ京都府乙訓郡大山崎町にある離宮八幡宮について研究をしています。研究のためには当時から残された古文書を読むことが必要となっていて、その上で「資料」というもの自体の理解を深めることが必須です。歴史民俗資料学研究科では、歴史学や民俗学に加え専門時期に関わらず全ての時代の資料学を学ぶことができます。現在、私は専門の近世だけでなく前近代の全ての資料学を学んでいますが、それぞれの時代の資料への取り扱い方など時代の幅を超えて学ぶことができるため、多くの刺激を得ることができています。また、そこから自分の研究へどう繋げることができるのか日々考えるきっかけがある環境に身を置くことができ、とても充実した大学院生活だと感じています。
(博士前期課程 在学)



発見に満ち溢れる学びの場

八木 つきの

私の研究対象は、現在「都市」と称される地域にみられる人々の交流です。主に盛り場に展開する「商い」に着目し、柳田國男が示した「行掛り」の視点を踏まえながら、意識せずとも地域性の創出に関わる人々が有する「前代からの踏襲的要素」の提示を企図しています。本研究科の基軸である「歴史民俗資料学」の姿勢は分野横断的な学びを導き、自身の研究に新たな要素を付加させる資料の作成(作図)にも繋がると考えています。また、歴史民俗学科で培った知識は研究科の専門的な学びの一助になり、学部からの進学者にとっては体系的なカリキュラムを感じられる場でもあります。
(博士前期課程 在学)

日本の交通民俗を再発見

劉 昌赫

私の研究は、鉄道怪談と踏切地蔵という二つの資料を調査・分析することにより、歴史民俗資料学の観点から交通、特に交通安全という社会問題における民衆の感情や活動を解析するものです。その時代の民衆が抱いていた社会問題に対する意識を分析するためには、歴史と民俗の二つの側面から資料を探求し、整理し、分析する必要があります。歴史民俗資料学研究科は、歴史と民俗の二つの視点から関連する資料について学ぶ絶好の機会を提供しています。経験豊富な先生方は、在学生の学際的視野を広げるために様々なコースを提供してくれています。また、研究科は非文字資料研究センターや日本常民研究所と共に、学生たちに研究発表会や学術誌への投稿など、自身の研究を学界に向けて一歩ずつ進める機会を提供しています。
(博士後期課程 在学)



平安時代の日記から日本人の生活文化を学ぶ

ピャタエワ・アナスタシア

私は平安時代における貴族の生活と儀礼を研究しています。このテーマを調べるためには古代の日本人の生活における様々な分野に関することを学ぶのが重要であり、前田先生の指導のもと日本の宗教の特徴や古代の貴族社会についての知見を深めてきました。また、平安時代に関連する研究を行うためには古文を読めることは不可欠であるため、小右記を例として、古文の文法などを学び、古代の日記などを一次資料として活用できるようになりました。ほかにも、研究科の先生方により歴史学のことだけでなく、民俗学のことも含む多面的な知識を与えていただいたことで、日本、そして日本人をより深く理解することが可能になり、それは私自身の研究に大きな影響を与えました。以上の点から、神奈川大学の歴史民俗資料学研究科は日本の歴史、文化の理解を深める上でユニークな研究科だと思います。
(博士後期課程 在学)

修了生の声

学際的研究の殿堂

長崎国際大学人間社会学部 助教 小泉 優莉菜

「学際的研究」。その言葉が誕生してから半世紀以上が経ちました。しかし、学際的に研究や教育を進めることの出来る機関はまだ少ないのが現状です。ですが、歴史民俗資料学研究科では、まさにこの学際的研究が日々進められ、その学びの場が広げられています。「歴史学」、「民俗学」を主としつつも広範囲の学問分野が、第一線で活躍する教員によって教授され、更には、地域や国を超えた学術交流が盛んに開催される。本研究科はそのような活気あふれる学び場です。 現在私が教員として、また、学芸員として職務を進める中で、本研究科で学んだ「現場第一主義」ということ、また「事象を多角的に捉える」ということは、貴重な財産となっています。
(2016年度 博士後期課程 修了)

民俗学及び民具研究、そして歴史学が共存する環境

鳥取県立博物館専門員兼主任学芸員(教育普及・人文(民俗)・担当) 樫村 賢二

フィールドワークや博物館等の現場では、民俗学の範疇を超える古文書や近代文書、民具や近現代の道具、その原料となる動植物等、多種多様で膨大な資料があります。それに立ち向かうためには幅広い知識、技術(民具実測・古文書修復等)が必要です。また博物館等の学芸員を目指すのであれば、収蔵される資料は民具、古文書等、有形資料が中心です。日本常民文化研究所に流れを汲む本研究科は民具や古文書に関する本格的な教育カリキュラムが共存している貴重な存在です。民俗学、歴史学、どちらを主専攻される方も、その環境を利用して幅広い知識と技術をもつ研究者として活躍していただきたいと思います。
(2005年博士後期課程退学、2006年度博士号取得)